タラバガニ、ズワイガニなど日本四大カニ
その味わいや魅力、数え方まで
その味わいや魅力、数え方まで

冬になると、食卓に華を添える“ごちそう”として思い浮かぶのが「カニ」。なかでも、日本の四大カニと呼ばれる「タラバガニ」「ズワイガニ」「毛ガニ」「花咲ガニ」は、味わいも風味も異なり、それぞれに根強いファンがいます。ここでは、そんな四大カニの魅力を特徴や漁獲地、味のちがいとともにご紹介します。
カニのお取り寄せ商品をチェックタラバガニ:カニの王様


特徴
「カニの王様」とも称されるタラバガニ。見た目のインパクト、そして脚の太さに驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。実は分類上ではヤドカリの仲間ですが、その食べごたえと迫力からカニの代表格として親しまれています。
主な漁獲地
北海道のオホーツク海や根室、さらにロシア沿岸などが主な産地です。日本国内での漁獲量は限られているため、ロシア産の輸入品も多く流通しています。
味わい
味の特徴は、なんといっても肉厚でジューシーな脚肉。身がしっかりとしていて甘みもあり、焼きガニやボイルで素材の味をそのまま楽しむのにぴったりです。大ぶりなカットが多く、食べ応えがあるのも嬉しいポイント。
人気の理由
「特別感」のある見た目とボリューム。お正月やお祝いごとなど、ハレの日のごちそうとして愛されています。豪華な雰囲気を演出してくれることから、贈り物にも選ばれやすいカニです。
ズワイガニ:上品な甘みと旨み


特徴
細めの脚が特徴のズワイガニですが、ぎゅっと詰まった身はとても繊細で、上品な甘みと旨みを楽しめるカニです。地方によって呼び名が異なり、福井の「越前ガニ」、鳥取の「松葉ガニ」など、ブランド化されている地域もあります。
主な漁獲地
兵庫・鳥取・石川・福井などが主な産地。また、北海道やロシアからも水揚げされています。漁の解禁時期になると港は活気に満ち、全国各地の食卓に届けられます。
味わい
しっとりとした身の質感と、濃厚ながらもすっきりとした後味が魅力です。しゃぶしゃぶやカニすき、カニ刺しなど、調理方法によってさまざまな表情を楽しめるのもズワイガニならでは。カニ味噌もクリーミーで絶品です。
人気の理由
老若男女問わずファンが多く、「食べやすさ」と「上品な風味」で選ばれることが多いズワイガニ。旬の時期には旅行先で楽しむ方も多く、冬の味覚の代表格として全国的に親しまれています。
毛ガニ:濃厚なカニ味噌と繊細な身


特徴
名前の通り、甲羅が毛で覆われた小ぶりのカニ。見た目は少し地味かもしれませんが、カニ味噌の美味しさは四大カニの中でもトップクラスといわれています。地元・北海道では、まさに「ごちそう」として愛されています。
主な漁獲地
北海道全域で漁獲され、特にオホーツク海や噴火湾などが有名です。水温や漁期によって旬が異なり、一年を通してどこかしらで美味しい毛ガニが水揚げされています。
味わい
身は細かく、甘みがしっかり。繊維が細いため、口の中でふんわりほどけるような食感です。そして何よりも特筆すべきは、カニ味噌の濃厚さ。とろりとしたコクと海の香りが、口いっぱいに広がります。
人気の理由
身と味噌を一緒に食べたり、甲羅酒にして楽しんだりと、食通にとってはたまらない毛ガニ。手間をかけて食べる分、満足感もひとしおで、「また食べたくなる」と言われるリピーターが多いのも特徴です。
花咲ガニ:北海道のご当地ガニ


特徴
名前の由来は、茹でると鮮やかな赤色になり、まるで花が咲いたように見えることから。外見はゴツゴツとした甲羅と大きなトゲが特徴で、見た目のインパクトは強めですが、その美味しさは地元・北海道ではよく知られています。
主な漁獲地
北海道の道東、特に根室周辺が主な産地。漁獲量が限られており、他の三大カニと比べるとやや希少な存在です。
味わい
タラバガニに近い見た目をしていますが、味はもっと濃厚で風味豊か。旨みが強く、しっかりとした食感が特徴です。塩ゆでにすることで、素材そのものの濃厚な味を楽しめます。
人気の理由
その希少性と、北海道ならではの味わいが魅力。産地以外ではあまり見かけないため、お取り寄せや旅行中に食べた方が「忘れられない味」と語ることも多く、隠れたファンが多いカニでもあります。
本ズワイガニと紅ズワイガニの違い


冬の味覚として人気の「ズワイガニ」には、実は「本ズワイガニ」と「紅ズワイガニ」という2つの種類があります。見た目も似ており、名前だけでは違いが分かりにくいため、混同してしまう方も少なくありません。そこで、それぞれのカニの特徴を比較しながら、選び方のヒントをお届けします。
見た目の違い|殻の色と大きさに注目
まず外見で最もわかりやすいのが、殻の色の違いです。並べてみると違いは歴然ですが、単体で見ると判断が難しいことも。そのため、購入の際は「本ズワイ」「紅ズワイ」と明記されているかを確認するのが確実です。
・本ズワイガニ
やや黒みがかった赤茶色。甲羅がしっかり厚く、脚も太めで、重みがあります。
・紅ズワイガニ
鮮やかな朱色。脚が細長く、甲羅がやや薄めで軽やかな印象です。
味の違い|甘みと濃厚さで選ぶなら
カニの魅力といえば、やはり味わい。身の質感や旨みにも、それぞれの個性が現れています。味にこだわりたい方や贈り物には本ズワイガニ、自宅で気軽に楽しむなら紅ズワイガニ、といった選び方もおすすめです。
・本ズワイガニ
繊細でしっとりとした食感が魅力。甘みと旨みのバランスが良く、刺身やしゃぶしゃぶなど素材を活かす料理に向いています。カニ味噌も濃厚でコクがあります。
・紅ズワイガニ
やわらかく水分を多く含むため、みずみずしい口当たり。甘みが強く、蒸しガニや味噌汁の具材として親しまれています。カニ味噌は少なめであっさり。
価格の違い|お手頃派?高級派?
価格帯にも大きな差があります。たとえば「たっぷり食べたいけど、予算も気になる…」というときには、紅ズワイガニを選ぶことで、満足感とお得感の両方を得られることも。
・本ズワイガニ
希少性が高く、価格もやや高め。特に「越前ガニ」「松葉ガニ」などのブランドものは高級品として知られています。
・紅ズワイガニ
漁獲量が多く、比較的リーズナブル。1杯あたりの価格も手に取りやすいため、家族で楽しみたいときにぴったりです。
漁獲量・産地の違い|お手頃なのは?
どちらのカニも日本各地で水揚げされていますが、漁獲方法や水深に違いがあります。漁獲量の多さが、紅ズワイガニの価格や流通のしやすさにもつながっています。
・本ズワイガニ
水深200〜400mほどの比較的浅い海域で獲れます。漁獲量は限られており、主に福井、鳥取、石川、兵庫などの日本海沿岸が有名です。
・紅ズワイガニ
水深800m以上という深海に生息し、漁獲量が非常に多いのが特徴。鳥取、島根、富山、新潟、北海道など広範囲で水揚げされ、特に富山湾の紅ズワイは有名です。
どちらを選ぶ?目的に合わせてカニ選びを
選び方の参考として、目的別におすすめをご紹介します。
目的・シーン:おすすめのカニ
- 贈り物・ご褒美に:本ズワイガニ
- 家族で気軽に楽しむ:紅ズワイガニ
- カニ味噌も堪能したい:本ズワイガニ
- たっぷりの身を食べたい:紅ズワイガニ(複数杯で)
- 刺身やしゃぶしゃぶで楽しむ:本ズワイガニ
見た目や味、価格、産地など、同じ“ズワイガニ”の名前でも、本ズワイガニと紅ズワイガニにはそれぞれの良さがあります。「今日はどんな風に楽しみたいか?」という気持ちに合わせて選ぶことで、きっと満足のいく一杯に出合えるでしょう。
豆知識:もう迷わないカニの数え方


通販サイトや鮮魚店でカニを選んでいると、独特の数え方を目にしませんか?いざ注文するときに迷わないように、ここではカニの数え方をご紹介します。
一般的に、甲羅が付いた姿のカニは「杯(はい)」で数えます。松葉がにで有名な鳥取県では、「枚(まい)」で数える習慣があるようです。
通販などで部位ごとに販売されている場合は、それぞれの数え方も覚えておくと便利ですよ。
- 肩(かた):胴体から脚が数本付いた状態で、ボリューム感を把握する目安になります。
- 本(ほん):脚一本一本を指し、むき身やポーションタイプの製品で使われます。
- その他:「kg」や「L」などの重さや、「特大」のように大きさで表記される場合もあります。
- 本記事は、au PAY マーケットによって企画・制作されています。各店舗へのお問い合わせはご遠慮ください。
- 写真はイメージとなります。
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